フライト

【過去旅ノート】日帰り3日修行!PP単価だけが正解じゃないSFC修行記録

はじめに

注意事項

必ず読んでください

**この記事は2022年当時の情報に基づいており、現在は利用できないキャンペーンや条件が変更されている可能性があります。**また、今回紹介する方法が現在も適用可能かどうかは確認が必要です。

ラストチャンス!? SFC修行を行った背景

プレミアムポイント2倍キャンペーン

もうすでに2年前の話になりますが、ANAでは2022年にプレミアムポイント(PP)2倍キャンペーンが展開されていました。このキャンペーンは、新型コロナウイルスの影響で低迷した航空需要を喚起することが最大の目的だったと想像します。しかし、航空需要が回復した際には、同じような大盤振る舞いのキャンペーンが再び実施される可能性は低いのではないか、と感じました。

特に日本では、他国に比べてコロナからの回復が遅れていましたが、世界的には航空需要がコロナ前の水準まで回復している状況でした。これが最後のチャンスになるかもしれないという思いがありました。もあり、私は家族を説得してSFC修行を開始しました。

PPシミュレーションしてみると

2倍キャンペーンの情報を耳にした私はPPシミュレーションをしてみました。すると、ライフソリューションサービス(LS)を活用することにより、プレミアムクラスを利用すれば日帰り3日でSFCの入会条件であるプラチナステータスを入手できることが分かってきました。

プラチナクラス利用によりPP単価は高くなってしまうものの、日帰り3日で条件をクリアできる時間的な効率が魅力的でした。PP単価下げる努力を否定するつもりは毛頭もありませんし、観光と組み合わせたりすのも非常に良いと思います。しかし、PP単価ばかり気にして貴重な時間、宿泊費、移動費を掛けていたら”木を見て森を見ず”な気がしてしまいます。

家族を説得→OK→実行

残念ながらSFC修行という言葉自体、一般的には理解されにくいものです。さらに、家族旅行ではなく飛行機に乗るだけのために出費が発生するSFC修行は説明が必要でした。

私は一度修行をすれば「半永久的にメリットを享受できる」こと、費用については今まで貯めたマイルをスカイコインに変え利用することによりキャッシュアウトを抑えられることを説明しました。また、修行の実行期間を短縮し、日帰り3日間で完了させるプランにしたことも、家族の理解を得る大きなポイントでした。「長期的な家族旅行への投資」という位置づけで話を進めた結果、家族からOKをもらい、ついに実行に移すことができました。

【参考】直近のPP割増キャンペーン
  • 2020年
    国内線対象の2倍キャンペーン (1月1日〜6月30日)
  • 2021年
    国内線対象の2倍キャンペーン (7月1日〜9月30日)
  • 2022年
    全線対象の2倍キャンペーン (8月1日〜12月31日)
  • 2023年
    国際線キャンペーン (7月1日〜12月31日)
    伊丹・関西発着限定キャンペーン (2月27日〜4月11日)

【工程】修行3日、9レグで達成

ここからは3回の日帰り修行の工程と獲得したPPや費用をご紹介します。
全フライトで株主優待航空券を使用し、プレミアムクラスを利用しました。

1日目(2022年9月29日)

記念すべき初修行は中部→石垣→那覇→中部の3レグ。
(航空券代)89,710円
(獲得PP)12,898PP
(PP単価)6.96円

レグ便名区間航空券代(円)PP(2倍適用後)PP単価(円/PP)
1ANA579中部 → 石垣40,2906,0206.69
2ANA1770石垣 → 那覇16,1402,0347.94
3ANA308那覇 → 中部33,2804,8446.87

2日目(2022年10月3日)

修行2回目は中部→宮古→那覇→中部の3レグ。
(航空券代)85,560円
(獲得PP)12,222PP
(PP単価)7.00円

レグ便名区間航空券代(円)PP(2倍適用後)PP単価(円/PP)
4ANA329中部 → 宮古39,1405,6946.87
5ANA1728宮古 → 那覇13,1401,6847.80
6ANA308那覇 → 中部33,2804,8446.87

3日目(2022年10月13日)

修行3回目は1回目同様、中部→石垣→那覇→中部の3レグにしました。
(航空券代)89,710円
(獲得PP)12,898PP
(PP単価)6.96円

レグ便名区間航空券代(円)PP(2倍適用後)PP単価(円/PP)
7ANA579中部 → 石垣40,2906,0206.69
8ANA1770石垣 → 那覇16,1402,0347.94
9ANA308那覇 → 中部33,2804,8446.87

【費用】修行全体通して約32万円

今回のSFC修行では航空券、空港までの電車、株主優待券、LS費用、もろもろ込で約32万円(318,677円)掛かりました。

航空券代、交通費、LSに掛かった費用内訳

項目金額(円)備考
航空券264,9809レグ分、詳細上記
株主優待券17,3259枚分
電車代16,380空港まで3往復分
LS費用19,9925サービの合計
管理人

飲食代は入れてないですが修行しなくても掛かるので割愛。

LS(ライフソリューションサービス)の費用内訳

LS(ライフソリューションサービス)では7サービスで22,432円利用しました。

  • ANAのふるさと納税:13,000円(実質負担額2,000円)
  • 空港内店舗:800円
  • マイルが貯まるその他の加盟店:330円
  • ANAカードマイルプラス:2,492円
  • ANA STORE@SKY:16,000円
  • AMCモバイルプラス:330円
  • ANA Mall:480円

これらのサービスを活用することで、フライトの回数を減らしながら効率的に修行を進めることができました。私の場合、必要なものを優先して利用したため、全体の金額はやや高めになってしまいましたが、コストパフォーマンスを重視すれば、もっと費用を抑えることも可能です。なお、ふるさと納税については実質負担額の2,000円分のみをライフソリューションサービスの費用として計上しています。

管理人

これらのサービスはどれも利用のハードルが低いのですが、ANA関連のサービスが多く、類似や重複している部分があるため、少し複雑に感じることがありました。

【PP単価】表面PPだけでなく実PP単価も確認しよう

今回の修行では合計で38,018PPを獲得しました。ここで「PP単価」を考えてみたいと思います。通常、PP単価は**(航空券代)÷(獲得PP)**で算出されますが、今回は「費用」と「PP」の範囲を少し広げ、より深く掘り下げて分析します。

  • 費用について
    費用については2パターンで考えてみます。
    (A)264,980円(航空券代のみ)
    (B)318,677円(航空券、電車、優待券、LS等修行をしたから発生した費用)
  • PPについて
    PPにつては3パターンで考えてみます。
    ①30,000PP(LSでのプラチナ獲得に必要)
    ②38,018PP(今回の修行で獲得)
    ③50,000PP(搭乗のみでプラチナ獲得に必要)
PP単価表①30,000PP
(LS必要PP)
②38,018PP
(実獲得PP)
③50,000PP
(搭乗のみPP)
(A)264,980円(航空券のみ)8.836.975.30
(B)318,677円(航空券等全て込み)10.628.836.37

このように、表面上のPP単価は6.97円でしたが、実際のトータル費用(319,837円)を基に、搭乗のみでプラチナステータスを達成するために必要な50,000PPを獲得したと仮定した場合、実PP単価は6.40円と考えることもできます。

一般的なSFC修行のPP単価相場は8〜12円、最安圏となると6〜7円と言われているそうです。PP2倍の場合の相場は単純に3〜6円と言えるでしょう。この様に考えると6.37〜6.97円は若干高いと言わざるを得ません。しかしながらトータル3日、しかも全て日帰りで修行を行えたのは時間的効率の観点で非常に優れた修行プランと言えるでしょう。

管理人

プレミアムクラスでゆる〜い修行でした。


【振り返り】修行を終え2年経った感想

1. ダイヤモンドステータスも視野に入れていたが

今回の修行では、獲得PPが38,018PPに達しましたが、あと1回「中部 → 石垣 → 那覇 → 中部」の修行を行えばANAダイヤモンドステータスの条件を満たすことが可能でした。と言いますかそれを視野に計画を立てていました。しかし、流石に家族の賛同を得ることはできず追加フライトは断念しました。

2. ただプラチナステータスで十分だった

上記のようにダイヤモンドまで目指せる計画を立ててはいたものの、結局のところ2023年にはANA国際線を利用する機会がなかったため、プラチナステータスの特典で十分満足できました。この選択が、家族や日常生活への負担を抑える面でも賢明だったと感じています。

2. 株主優待航空券は100点ではないが何かと便利

すべてのフライトで株主優待航空券を使用しました。セール運賃と比較するとPP単価はやや高めになってしまいますが、その一方で株主優待航空券は柔軟性が非常に高く、使い勝手の良さを実感しました。

具体的には、株主優待航空券は変更が自由であり、キャンセル手数料もかかりません(ただし払戻手数料440円は必要)。そのため、急な予定変更にも柔軟に対応することができます。また、運賃は時期によって変動しますが、セール運賃のように「早く購入しないと安くならない」というプレッシャーがなく、心に余裕を持って計画を立てられるのも大きなメリットです。

さらに、株主優待券は予約の時点では必要ありません。チェックインまでに準備すれば問題ないため、直近のスケジュールがほぼ確定したタイミング、たとえば出発の1週間前くらいにオークションサイトなどで手配するのが理想的です。ただし、発送方法や出品情報は事前にしっかり確認することをおすすめします。

管理人

2024年11月に優待券を購入しましたが1,050円。まさかコロナ禍より安くなっていることに驚きました。

4. 修行して良かったと思うこと

SFCを取得して間もなく2年が経ちますが、改めて修行をして良かったと感じています。実際、飛行機に乗る回数は数えるほどしかありませんが、子ども連れで旅行する際に「ラウンジ利用」と「手荷物受け取りの優先」はありがたく、利用させてもらっています。

ラウンジ利用のメリット
SFC会員として家族でラウンジを利用できるのは本当にありがたいです。SFCでは同伴者1名まで無料でラウンジに入室可能ですが、私は妻にSFC家族カードを発行しているため、妻もSFCの特典を利用できます。結果として、家族4人でラウンジを使うことが可能です。

例えば、SFC2名がそれぞれ1名の子どもを同伴者として連れて行けば、家族全員が問題なくラウンジに入れます。国内線ラウンジはドリンクやちょっとしたお菓子が提供される程度ですが、落ち着いて過ごせる空間が用意されているのは非常に助かります。特に子ども連れの場合、空港の喧騒から少し離れてゆったりできるのは大きなメリットです。

手荷物受け取りの優先
もう一つありがたいのは、手荷物受け取りの優先です。通常、荷物が出てくるまでの時間が長く感じられるものですが、優先的に荷物を受け取れることで、この待ち時間が短縮されます。少しでも早く荷物を受け取れると、移動や休憩に余裕が生まれ、子ども連れの旅がぐっと楽になります。


最後に

今回の記事はいかがだったでしょうか?
今さら2022年の情報で記事を書いたので2024年時点で活用できないものもあったかと思います。
修行には交通費や場合によっては宿泊費が掛かるうえ、「調査→スケジュール調整→手配→実行」と非常に多くの時間を費やします。フライト数が増えればこの時間は増えていく一方です。航空券代から算出するPP単価だけで判断せず、トータルでも見てみてください。
最安単価ルートを調べたり、飛行機に乗ることがとにかく好きな人は良いですが、必ずしもそういった方ばかりでは無いと思います。修行は目的ではなく、SFCをゲットするための手段だと思います。自分にとって都合の良い付き合いやすい手段を選びましょう。

冒頭でも触れましたが、この記事で紹介している内容は2022年当時の情報に基づいており、現在は利用できないキャンペーンや条件が変更されている可能性があります。修行を計画する際は、最新の情報をご確認ください。

管理人

東京↔那覇の様に便数が多い区間なら、1日2往復x3日で条件達成できるかもですね。